2023-12-12から1日間の記事一覧

大岡昇平「野火」を読んで

大岡昇平の「野火」は、1944年12月にレイテ島で捕虜となった日本兵の視点で、戦争の残酷さと人間の尊厳を描いた戦争文学の代表作である。 主人公の田村は、レイテ島の戦闘で病に倒れ、軍隊からも病院からも追放される。彼は、フィリピンの山中で、他の脱走兵…